七五三は子どもを持つ親にとって、大切な節目の行事の一つですよね。特別な日に、子どもにはかわいい着物を着てもらいたいものです。
でも、こんな問題がありませんか?
・着物の着付けができない。
・お参りしたい神社が遠い。
着付けは写真撮影した写真館でしてもらえることが多いですが、そこから神社までどうやっていくかとなると困ってしまいます。
電車やバス等があれば良いですが、神社は交通の便が良いところにあることは少ないです。タクシーを使用することもできますが、距離が長く慣ればタクシー代も負担になるでしょう。
着慣れない着物に、子どもが騒いでしまう場合もあります。公共の乗り物やタクシーだとどうしても、連れていく大人の精神的負担も大きくなってしまいます。ご家庭に自家用車があれば、自家用車で行けたら少しでも負担が減るのに…とは思いませんか?
しかし、着物をきて自家用車に乗れるものなのでしょうか。不安になると思いますが、大丈夫です。七五三の着物を着ていても、自家用車には乗ることができます。
これから、着物で自家用車に乗るときの注意点をお話しします。
七五三の神社参拝。自家用車で行きたい、方法はあるの?
子どもは何歳?ジュニアシートなら着崩れしにくい!
まず、一番に確認しておきたいのが、お子さんの年齢です。もし、3歳を過ぎていた場合は、ジュニアシートを使用することも可能です。
ジュニアシートは足を開いて座ることがないので、、気崩れする心配がありません。ジュニアシートは安価なものも多いので、この際に買い替えを検討しても良いかもしれません。
最近では、ジュニアシートの代用として「スマートキッズベルト」も販売されています。スマートキッズベルトを使用すればそのまま大人用シートに座ることもできます。
こちらのベルトはジュニアシートが無くても使用できるため、非常にコンパクトな形で子どもを自家用車に乗せることが出来ます。しかし、装着するクリップが固かったり、子どもにとって丁度良い長さ調整が慣れるまで難しい問題もあります。
また、チャイルドシートに慣れた子どもはジュニアシートやスマートキッズベルトの使用を嫌がることも多々あります。当日にいきなり使用するのではなく、事前に何度か練習した方が安全に、子ども自身も安心して使用できるでしょう。
着物を着てチャイルドシート。どうやって乗るの?
七五三で自家用車移動したい場合、問題は3歳未満児です。
七五三を数え年でする場合はどうしても2歳の子に着物を着付けることになってしまいます。2歳ならもちろん、ジュニアシートを使用することはできません。
6歳未満の子どもは、道路交通法で義務付けされていますのでやむを得ない場合を除いて使用しなければいけません。
3歳未満児。着物でチャイルドシートに乗る方法
チャイルドシートに子どもを乗せるときに、一番大切なのは着崩れを最小限にすることです。
3歳の七五三の場合は、着物を着付けた後に、被布を被せるものが多くなります。
その場合、被布をめくり、腰紐に着物の裾の両端を引っ掛けるように入れます。少しだけ引っ掛ける程度で大丈夫です。あまり上まで捲り上げると着崩れの原因になるので、注意が必要です。
腰紐に着物の裾の両端を引っ掛けるように入れる
少しだけ引っ掛ける程度で大丈夫
あまり上まで上げると気崩れの原因に
この方法を使えば、着物を着ていてもしっかり足を開いてチャイルドシートに乗ることができます。降りる時には、裾を元に戻して形を整えれば着崩れしません。
私が不器用なのもあり、娘の場合は足がしっかり見えるくらいまで捲り上げました。裾を腰紐に入れた後、下側の着物からくるくると巻いていき、捲り上げた部分を固定したまま抱き上げて、チャイルドシートに座らせました。着物は着付けている長さが変わるほど無理に引っ張らなければ、大丈夫そうに感じました。
もちろん、着付ける人の腕もあると思うので、慎重に捲り上げるのは大切です。
しっかり足が見えているのと、暴れたらパンツも見えてはいけないので、その上にバスタオルをかけて移動しています。背の高い車からは丸見えになってしまうので、注意しておきたいところです。
チャイルドシートのベルトもしっかりと止めることが出来ています。これで安心して運転することが出来ます。
着物を着てから自家用車移動で気をつけたいところ
チャイルドシートは、クッション性が高く、ベルトも閉めるとかなり密着して固定されます。頭を後ろにしっかり付けてしまうと、せっかくセットした髪型が崩れてしまいます。出来るだけ、子どもが頭を背面につけない、もしくは横を向いたままになるように注意してください。
我が家は、首のあたりに大人が腕をおき、枕がわりにすることで、チャイルドシートに直接頭がつくことを回避しました。
そして、忘れがちなのが、車内の空調温度です。
七五三で大人も正装をしているとは思いますが、同じように着物でない限り、着ている枚数はどうしても子どもの方が多くなってしまいます。さらに、子どもは大人よりも体温が高い傾向があります。気付いたら、子どもが汗だくだったとならないように注意しましょう。
我が家は、コロナの影響で一般的な季節よりも早くに神社参拝を行いました。娘は着物に緊張していたのか、終始無言になり汗だくで我慢していました。慌てて空調を強くしたのですが、同じようにならないようにしてくださいね。
子どもの七五三で持っておきたいもの
普段の靴と靴下
履き慣れない草履を嫌がる子どももいます。幸い、我が家の娘は物珍しさで草履を履いていましたが、長距離になると「痛い」と文句を言っていました。
神社は歩きにくい砂利道も多いために、草履を履く時間を短くするというのも良いでしょう。
飲み物用のストロー
着物の着付けから、神社参拝が終わるまでとなると子どもにとっては長い時間となります。喉が渇いてしまい、機嫌が悪くなってしまうこともあるかもしれません。
その時に、着物が汚れないように、ストローで飲みやすくしてあげるのも良いでしょう。
飲食で着物が汚れたり、汗をかいたりするかもしれません。もしもの時のために、タオルを数枚持っておくと安心です。
七五三に着物で自家用車移動がしたい時の注意点
いかがでしたか?
七五三のように子どもにとっての成長の節目の行事は大切にしたいですね。
しかし、毎日の子育てでさらにあれこれ調べないといけないのは本当に大変です。慣れない着物移動ならなおさらです。
3歳以上であれば、ジュニアシートを使用する
2歳の場合は腰紐に着物の裾を引っ掛けてからチャイルドシートに座る
髪型のセットの崩れや、空調にも注意する
普段の靴や靴下、ストロー、タオルを持っておくと安心
着物を着ていても、自家用車のチャイルドシートに乗ることができます。安心してお子さんの成長を祝ってあげてくださいね。
<番外編>七五三にお参り。いつがいい?
現在、コロナが蔓延中となっています。少しでも感染リスクを下げるため、我が家は平日にお参りをすることにしました。
夫婦ともにフルタイム勤務ですが、有休を使用することで、家族への感染リスクを下げることを優先しました。
コロナ過での神社へのお参りの仕方
七五三のお参りの場合は、着物に着付けてから神社へ向かうという流れになります。写真館と神社に事前に二つ確認しておきました。
①神社での予約が必要か
②写真館では何時からの受付で、着付け予約ができるか
神社での予約については、コロナ過での参拝となりました。出来るだけ予約を取ってきてほしいとのお願いされています。写真館での受付、着付けでの所要時間を考慮して予約をすることにしました。
なお、写真館では着付け等含めて1時間は見込んでほしいとのお話がありました。
しかし、我が家の娘は緊張状態が続き、微動だにしないままに支度が出来ました。その為に、30分程度で写真館を出発できる状況になってしまいました。
神社には申し訳なく思いつつも、平日で他に参拝客も居なかった為、快く対応してくださいました。本当にありがとうございます。
まだまだコロナが蔓延していて、子どもと出かけることが難しくなっています。それでも、子どもの一生に一度しかない記念日は大切にしたいですよね。
このお話が少しでも参考になったら、嬉しいです。